フリーランスは口座をどう分ける?個人↔事業の分け方と運用ルール【実践】
「口座は分けたほうがいいのは分かった。でも、実際どう分ければいいの?」 「事業用口座を作ったはいいけど、何をそこに通せばいいのか、いまいち運用がわからない」
事業用の口座を用意しても、「分け方」と「その後の運用」でつまずく人は多いです。私も最初はそうでした。
この記事では、制作会社17年→独立し、会計ソフト(マネーフォワード)を使って4年目のフリーランスデザイナーの私が、口座の“分け方”と運用ルールを実践ベースで解説します。
なお、「そもそも口座を分けるべき理由」や「どの銀行を選ぶか」は事業用口座は必要?の記事で詳しく書いているので、この記事は実際にどう分けて、どう運用するかに絞ります。
結論:分け方はシンプル。「全部通して、まとめて移す」だけ
先に全体像を言ってしまいます。口座の分け方でやることは、たった3つです。
- 事業用口座を1つ用意する
- 事業のお金は、すべてその口座を通す
- 生活費は、毎月まとめて個人口座へ移す
これだけです。難しいテクニックは要りません。私自身、楽天銀行で個人口座と個人ビジネス口座を分け、このシンプルなルールで運用しています。以下、1つずつ具体的に見ていきましょう。
ステップ①:事業用口座を1つ用意する
まずは事業専用の口座を1つ用意します。
ここで1点だけ注意。普通の個人口座を事業用に流用するのは避け、個人事業主向けの「個人ビジネス口座」を用意するのがおすすめです(理由や銀行の選び方は別記事にゆずります)。
私は、もともとプライベートで使っていた楽天銀行で、事業用に個人ビジネス口座を開設しました。ネット銀行なので手続きはオンラインで完結し、特につまずくことなくスムーズでした。
すでに事業用口座を持っている人は、このステップはクリア。次に進みましょう。
ステップ②:事業のお金は「すべてこの口座を通す」
分け方で一番大事なのが、このルールです。事業に関わるお金の出入りを、すべて事業用口座(と事業用カード)に集約すること。
具体的にはこうします。
- 売上の入金:取引先からの振込は、すべて事業用口座で受け取る
- 経費の支払い:事業の支払いは、事業用口座からの引き落とし、または事業用のクレジットカードで
こうすると、「この口座・このカードの出入り=すべて事業のお金」という状態が作れます。プライベートの支出は一切混ざらないので、確定申告のときに「これは経費?私用?」と1件ずつ仕分ける地獄から解放されます。
逆に、ここで私用の買い物を事業用口座から払ってしまうと、せっかく分けた意味が薄れます。「事業用にはプライベートを通さない」を徹底するのが、運用のコツです。
ステップ③:生活費は「毎月まとめて」個人口座へ移す
「事業のお金を全部事業用口座に通すと、生活費はどうするの?」という疑問が出てきますよね。
答えは、事業の口座から個人の口座へ、生活費をまとめて振り替えるです。会社員が毎月お給料をもらうのと同じイメージで、自分で自分に“給料”を振り込む感覚です。
ポイントは「まとめて」。生活費が必要になるたびにちょこちょこ移すと、結局どこにいくら使ったのか分からなくなります。月に1回、決まった額をドンと移すと決めてしまうのがおすすめです。
ちなみに私の場合、事業用も生活用も同じ楽天銀行なので、口座間の資金移動が一瞬で終わります。手数料や待ち時間を気にせず「事業の利益から生活費を移す」ができるのは、地味ですがかなり快適です。同じ銀行内で個人口座とビジネス口座を持つと、この資金移動のラクさは大きなメリットになります。
ステップ④:会計ソフトに連携して、記録を自動化する
口座とカードを分けたら、最後に会計ソフトと連携しておきましょう。
事業用口座と事業用カードをマネーフォワードなどの会計ソフトに連携すると、取引データが自動で会計ソフトに集まってきます。事業のお金を1か所に集約しているからこそ、連携したデータもきれいに整い、日々の帳簿付けはほぼ確認だけで済みます。詳しくは青色申告×会計ソフトの記事でどうぞ。
「分ける」と「連携する」はセットで考えると、経理の自動化が一気に進みます。
【実体験】正直、「納税用の取り分け」だけは工夫がいる
ここまでシンプルな分け方を紹介してきましたが、運用していて1つだけ悩ましいのが、税金分の取り分けです。
フリーランスあるあるなのですが、事業用口座に残高があっても、そこから納める税金分を差し引くと「実はそんなに余裕がない」ということが起こります。残高を全部使えるお金だと思って生活費に回すと、あとで納税時に慌てることになります。
対策としては、売上の一部を「納税用」として最初から別枠に取り分けておくのが理想です。銀行によっては1つの口座の中に目的別のサブ口座を作れる機能があり、これがあると納税用の取り分けがとてもラクになります。
正直に言うと、私が使っている楽天銀行にはこの目的別口座の機能がまだなく、「あったらいいのにな」と一ユーザーとして思っているところです。もし目的別に資金を仕分けたい人は、その機能があるネット銀行を選ぶか、あるいは納税用の口座をもう1つ用意して手動で取り分ける運用にすると安心です。
まとめ:分け方は「①専用口座 ②全部通す ③まとめて移す ④連携」
フリーランスの口座の分け方を、実践ベースで解説しました。
- 分け方はシンプル。①事業用口座を用意 → ②事業のお金は全部通す → ③生活費はまとめて移す → ④会計ソフトに連携
- 「この口座・カードの出入り=すべて事業」の状態を作れば、仕訳が一目で分かる
- 生活費は“自分への給料”として、月1回まとめて個人口座へ
- 税金分の取り分けだけは、別枠を用意する工夫があると安心
分け方と運用のルールさえ決めてしまえば、あとは会計ソフトが記録を自動化してくれます。私が使って4年目のマネーフォワードは無料で試せるので、口座・カード連携の快適さをまず体験してみてください。
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