「会計ソフトを使いたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない……」

個人事業主になって会計ソフトを探し始めると、まずここでつまずきますよね。マネーフォワード、freee、弥生——どれも有名で、正直どれを選べばいいのか迷います。

そこでこの記事では、個人事業主に定番の会計ソフト3つ(マネーフォワード・freee・弥生)を、料金や機能で徹底比較します。さらに、「あなたはどれを選ぶべきか」をタイプ別にまとめました。

書いているのは、制作会社で17年働いたあと独立し、現在3年目のフリーランスです。私自身はマネーフォワード クラウドを3年使っていて、独立時には各ソフトを比較して選びました。その経験も交えながら、できるだけフラットに解説します。

読み終えるころには、「自分に合う会計ソフトはどれか」がはっきり決まるはずです。

なお、「そもそも会計ソフトって必要なの?」という方は、先に個人事業主の青色申告は会計ソフトが必須!選び方を実体験で解説を読むと、この記事がより分かりやすくなります。

個人事業主向け会計ソフトの比較表【まず結論】

細かい解説の前に、まず3つを一覧で比較します。迷ったら、この表だけでもだいたいの方向性が決まります。

マネーフォワード クラウドfreee会計弥生(やよいの青色申告 オンライン)
月額料金(個人・年払い)900円〜(税抜)980円〜(税抜)初年度無料プランあり
無料お試し1ヶ月30日間あり(無料プラン)
青色申告(65万円控除)◎ 対応◎ 対応◎ 対応
操作の特徴仕訳ベースで見やすい質問に答える形式定番でシンプル
簿記知識少しあるとスムーズまったくなくてOK少しあるとスムーズ
銀行・カード連携◎ 連携先が豊富
スマホアプリ
サポート・情報量◎ 解説記事が多い
向いている人自動化・連携を重視簿記が不安な初心者とにかく安く始めたい

※料金・仕様は変動する可能性があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

ざっくり言うと、こうです。

  • 自動化・連携を重視するなら → マネーフォワード
  • 簿記がまったくわからないなら → freee
  • とにかくコストを抑えたいなら → 弥生

ここからは、比較のポイントと各ソフトの特徴を、もう少し詳しく見ていきます。

会計ソフトを比較する5つのポイント

「どこを見て選べばいいの?」という人のために、比較すべきポイントを5つに整理しました。

①料金

個人事業主向けプランは、月1,000円前後が相場です。機能が増えるほど料金も上がるので、「自分に必要な機能はどこまでか」で選びます。弥生のように初年度無料のプランもあるので、コスト重視ならそこも比較対象になります。

②確定申告(青色申告)への対応

最重要ポイントです。青色申告で65万円控除を狙うなら、複式簿記とe-Tax(電子申告)に対応していることが必須。今回紹介する3つはいずれも対応していますが、機能が簡易すぎるソフトを選ぶと対応しきれないことがあるので注意しましょう。

③操作のしやすさ・簿記知識

毎日のように触れるものなので、操作性は大事です。簿記の知識があるかどうかで向き不向きが分かれます。仕訳ベースのマネフォは簿記が少しわかる人向け、質問形式のfreeeは簿記ゼロの人向け、という違いがあります。

④銀行・カード連携などの自動化

会計ソフトの一番のメリットが、銀行口座やクレジットカードを連携して入力を自動化できること。連携先が多いほど、日々の記帳がラクになります。ここはマネフォ・freeeが特に強い部分です。

⑤サポート・情報の多さ

つまずいたときに調べられるか・聞けるかも大切です。公式ヘルプはもちろん、使い方を解説した記事やQ&Aがネット上に多いソフトは、自己解決しやすくて安心です。

個人事業主におすすめの会計ソフト3つを比較

ここからは、3つそれぞれの特徴を紹介します。

マネーフォワード クラウド(自動化・連携を重視する人へ)

私が実際に使っているのが、このマネーフォワード クラウドです。

家計簿アプリで有名なマネーフォワードが提供する会計ソフトで、銀行・カード連携に強いのが最大の特徴。取引データが自動で取り込まれ、仕訳も提案してくれるので、日々の入力の手間がかなり省けます。画面は仕訳ベースのオーソドックスな作りで、簿記が少しわかる人には直感的です。解説記事やQ&Aが豊富なのも心強いポイント。

私は商業高校で簿記を学んでいたこと、もともと家計簿アプリを使っていたこともあり、これを選びました。3年使って、今のところ大きな不満はありません。

こんな人に向いています。

  • 銀行・カード連携で入力を自動化したい
  • すでにマネーフォワードの家計簿アプリを使っている
  • 仕訳ベースの見やすい画面が好み
マネーフォワード クラウドを無料で試す ▶

freee会計(簿記がまったくわからない人へ)

簿記の知識がない人に強いのがfreee会計です。

質問に答えるだけで帳簿ができる」設計で、会計用語をできるだけ避けたインターフェースが特徴。「借方・貸方ってなに?」というレベルの人でも、ガイドに沿って進められます。開業届の作成もまとめてできるので、これから開業する人にも便利です。

こんな人に向いています。

  • 簿記の知識がまったくない
  • 専門用語が苦手で、ガイドに沿って進めたい
  • 開業届の作成もまとめてやりたい
freee会計を無料で試す ▶

弥生(とにかく安く始めたい人へ)

老舗の定番が弥生です。「やよいの青色申告 オンライン」には初年度無料で使えるプランがあり、コストを最優先したい人には有力な選択肢になります。長年の実績があり、操作もシンプル。クラウドの自動連携はマネフォ・freeeに比べるとやや控えめですが、「まずは費用をかけずに始めたい」という人には合います。

こんな人に向いています。

  • とにかくコストを抑えたい
  • 老舗の安心感を重視したい
  • まずは無料で会計ソフトを試したい

タイプ別おすすめ|あなたはどれを選ぶべき?

比較を踏まえて、タイプ別のおすすめをまとめます。

簿記が少しわかる・自動化したい人 → マネーフォワード

銀行・カード連携で日々の入力を自動化したい人、仕訳ベースの画面に抵抗がない人には、マネーフォワードが合います。私自身もこのタイプで、3年快適に使えています。

簿記がまったくわからない人 → freee

「簿記は無理、用語を見るだけで嫌になる」という人は、質問形式で進められるfreeeが安心です。会計の知識ゼロからでも、ガイドに沿えば申告までたどり着けます。

コストを最優先したい人 → 弥生

「まずは費用をかけずに始めたい」なら、初年度無料プランのある弥生から試すのもアリです。

正直なところ、マネフォとfreeeはどちらを選んでも大きく失敗することはありません。最後は「画面が自分に合うか」で決めるのが確実なので、気になるものは無料お試しで一度触ってみてください。

会計ソフト選びでよくある質問

Q. 無料の会計ソフトでも青色申告できる?

ソフトによります。複式簿記と電子申告(e-Tax)に対応していれば、65万円控除の青色申告は可能です。ただし機能が簡易すぎる無料ソフトだと対応しきれないことがあるので、「青色申告対応」と明記されているかを必ず確認しましょう。

Q. マネーフォワードとfreee、結局どっちがいい?

簿記が少しわかるならマネフォ、まったくわからないならfreee、が大まかな目安です。どちらも無料お試しがあるので、両方触って画面が好みの方を選ぶのが確実です。

Q. あとから別のソフトに乗り換えられる?

可能です。ただし移行には少し手間がかかるので、最初の比較でしっかり選ぶのが理想です。乗り換えの手順やタイミングは、会計ソフトの乗り換えで失敗しない方法で詳しく解説しています。

Q. 簿記の知識がないと使えない?

freeeなら知識ゼロでも使えます。マネフォや弥生も、仕訳を提案してくれるので「合っているか確認できる」程度の知識があれば十分。まったくのゼロから始めるなら、用語をかみ砕いてくれるfreeeが安心です。

まとめ:会計ソフトは「タイプ」で選べば失敗しない

個人事業主向けの会計ソフト3つを比較しました。要点をまとめます。

  • 自動化・連携を重視 → マネーフォワード(私の使用ソフト)
  • 簿記がまったくわからない → freee
  • コスト最優先 → 弥生
  • マネフォ・freeeはどちらでも大きく外さない。最後は無料お試しで画面の好みで決めるのが確実

会計ソフトは、一度決めれば長く付き合う相棒です。だからこそ、料金だけで決めず、自分のタイプに合うものを選んでください。まずは気になるソフトの無料お試しから始めてみましょう。

なお、これから開業する方や会計まわりをまだ整えていない方は、個人事業主のやることリスト完全版で開業前〜1年目の流れもあわせて確認しておくと安心です。